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 第四章 ~スペインゴルフ2~

 

 

 エルサレール

 

スペイン3ラウンド目は、中部の地中海に面したスペイン第3の都市バレンシアの中心から南に30分の自然公園内に位置するエルサレール。

このコースは併設するホテルも含めて国営で、コース設計はハビエルアラナで1968年に開場。

ゴルフマガジンの2020年コースランキングで、イギリスとスコットランドを除くヨーロッパで5位、スペインでは2位。

ヨーロピアンツアーのスペインオープンを何度も開催しているヨーロッパを代表する有名なゴルフコースです。

グラナダから高速を飛ばし一路5時間半かけてバレンシアに入り、コースから程近いホテルに宿泊。

スペインに来て10日目でさすがに疲れが溜まっていたのか、朝8時までたっぷり10時間以上熟睡したので快調な朝を迎えられました。

10時スタートで海岸近くの湿地帯の道を進み1時間前に到着、自然公園内にある近代的な建物のホテルとクラブハウスは、

リゾート地の雰囲気を醸し出し良い感じです。

国営だからなのか商売っけがなくプロショップにはロゴグッズがあまりなくちょっと残念。

スペインオープン開催地なので過去の優勝者が明記されたプレートや、セベやヒメネス、ガルシアの自筆コメントなどがあり見入ってしまいました。

この日は地元の青年2人とのジョイントで、私は後ろから2番目の6042m6586Y)からで妻は5178m5644Y)から。

我々は乗用カートでしたがあちらはもちろん手引きカート、ヨーロッパでは当たり前なのでしょう。

コースは全体的にフラットで内陸部はフェアウェーが松林に覆われた林間コース、

海岸線の近くは砂丘で高い木々がなく開放的な空間が広がっています。

コースコンディションはグリーン、フェアウェーともに綺麗に整備されていて、流石ランキングの高いコースです。

スペイン2ラウンドを82、84でプレーして絶好調でしたので、快晴の中を気分よくスタート。

1番パー4でパーオンしましたが、10mぐらいからグリーンが読めずに3パットしてボギー。

パット練習すれば良かったのにと反省しきりです。

青年2人は飛ぶけど曲がるので林間部は球探しに忙しく、我々はカートでのんびりする時間がたっぷりありました。

5番から海岸線に向かっていきコースの雰囲気が一変、8番のグリーン脇はすぐにビーチで良い眺めでした。

OUTは3パットが3回ありショットは好調なのに悔しい43で妻は50、宿泊するパラドールの前を通りINへ。

10番から16番まではまた林間部になり17番で海に近づきます。17番パー3はヨーロッパのトップ100ホールに選ばれたホール。

ガードバンカーが利いていて難しいホールでしたが2人ともパーが取れて気持ちが良かったです。

INは3パットがなく私は満足の42、妻はまずまずの44でホールアウト。

その後、レストランの屋外テラスでコースを眺めながらランチ。今日はここに宿泊するので私もビールが飲めます。

もちろんバレンシアが本場のパエリアをオーダー、魚介類の出汁が米に染み渡りうまみが凝縮されていて2人にしては量が多すぎでしたが完食、

フエンヒローラやマラガで食べたのも最高に美味しかったのですが、その上を行く絶品の味で幸せでした!

 

 

 

  

 

 

 パラドールデエルサレール

 

宿泊するパラドールデエルサレールはグラナダのパラドールとはうってかわってモダンな建物で、白を基調に大理石が壁や床にふんだんに使われ、

南国のビーチサイドにある高級リゾートホテルという感じです。

1928年開業で長い歴史がありスペイン王室の方々がたびたび利用し、平成天皇も皇太子時代に美智子様とともにお泊りになられたことがあります。

宿泊料が高い部屋だとバルコニーから地中海が正面に見えるのですが、日中部屋であまりのんびりしないのでガーデンビューで十分。

ウェルカムドリンクは世界的に有名なバレンシアオレンジのジュース、大きなボトルが2本も置いてあり濃厚で甘い本場の味を存分に堪能しました。

バレンシアに近づくと高速道路の左右は広大な規模のオレンジ畑で、パエリア同様楽しみにしていたのでちょうど良かったです。

さっと着替えてホテル内を探索、ヨーロッパらしいセンスが光るエントランスホールを抜けて、一体になっているクラブハウスのラウンジに行くと、

サイン入りのサッカースペイン代表ユニホームとゴルフのスペインオープンのポロシャツが並んで展示。

エルサレールにはサッカーグラウンドもあり、国営で高級ホテルもある為かスペイン代表が合宿をしているそうです。

次はコースの間を通りビーチへ、砂浜の幅はあまりないのですが左右に長く続き壮大な景色、夕暮れ時で釣りをする人々がちらほら。

自然保護区の中で海洋植物が自生し、海鳥が戯れ大自然を感じられる空間なのでとても心地良かったです。

部屋に戻りディナーを予約していましたが昼に食べたパエリアで満腹状態、ホテルには申し訳なかったのですがキャンセルしてバルコニーへ。

月が綺麗な夜空を眺めながら、高速のサービスエリアで買ったポテトチップとビールで1日を終わらせました。

 

 

 

  

 

 

 ジローナ

 

朝起きると強い雨、この日はスペインラストラウンドのPGAカタルーニャがあるフランスとの国境近くにあるジローナへの移動です。

ジローナは中世の美しい街並みが残る有名な観光地なので、早く着くために日の出前にそそくさと朝食を済ませて出発。

永遠に続きそうな一面に広がるオレンジ畑を進み120kmで激走、徐々に雨も止み高速は空いているので5時間のロングドライブも快適です。

スペインの高速道路は無料区間が多いですが、所々で有料区間があり料金所があると支払います。

料金ゲートはETCと機械、人に支払うタイプがあり、カードでも支払えますがうまくいかずトラブルになるのはイヤなので、

一番右側のMANUALという文字かコインの絵が表示されている人に支払うゲートでの現金払いが安心です。

料金は1回2ユーロ程度ですがバルセロナ周辺は何カ所かあり、突然料金所が現れるのであまり左車線に行かない方が焦らずに済みます。

バルセロナの手前で休憩がてらサービスエリアで昼食、生ハムサンドとチョコレートクリームが入ったサクサクのパイ生地パンはとても美味しい!

バルセロナを過ぎてしばらく走るとジローナの文字、その下にはフランスと表示されあと1時間走ればフランスとの国境、

陸続きのヨーロッパを改めて実感し、ユーロ圏の人々は国境は関係なく車で他国を手軽に行き来出来て島国に住む身としてはかなり羨ましい。

ジローナのインターを降りて、新市街地のショッピングエリアにあるミラーガラス張りのモダンな外観のホテルに到着し荷物を置いて旧市街地へ、

バルセロナからの日帰り観光で人気がある街なので人が多く店も賑わっています。

ガイドブックの写真でお馴染みの橋から見たオニャール川沿いに建つカラフルな建物の景観は、写真以上に鮮やかで美しいです。

実はこのカラフルな色は1982年に実施した歴史地区復興プランで塗られたもので、以前は旧市街地の建物同様に暗いモノトーンだったそうです。

広い並木道のレストランが軒を並べるメイン通りを抜けて、石畳の狭い道が迷路のように続く旧ユダヤ人居住地の先には大聖堂があります。

多くの建物ではカタルーニャの国旗(?)が示されていて、スペインからの独立を望む強い意志が伝わってきました。

ジローナにはイギリス・レストラン誌の世界のベストレストランで1位に2回選ばれたことがある三ツ星レストランのカンロカがあるので、

折角の機会なのでサイトをのぞき席が空いていたら予約したのですがもちろん満席で残念、

スペイン旅行の記念にクリエイティブ性溢れる世界一の料理を体験してみたかったですが、そう都合良くは行きません。

メイン通りに戻り美味しそうな雰囲気のレストランに入りテラス席で夕食、カンロカには遠く及びませんが気軽でナイスな味で満足でした。(笑)

 

 

 

  

 

 

 PGAカタルーニャ

 

スペインのラストを飾る4ラウンド目は、バルセロナから北へ車で1時間の古都ジローナ郊外にあるPGAカタルーニャ。

ホテルが併設され分譲のコンドもあるゴルフリゾートで、コースは今回プレーしたスタジアムコースと初中級者向けのツアーコースの2コースあります。

スタジアムコースは、ヨーロピアンPGAがアメリカのPGAソーグラスに対抗できるコースを造るべく、

10年の歳月をかけてコース設計をエンジェルガヤルドとニールコールズに依頼して1998年に開場。

ゴルフマガジンの2020年コースランキングで、イギリスとスコットランドを除くヨーロッパで10位、スペインでは4位。

2022年ライダーカップの候補地になり、残念ながら開催はイタリアのローマになりましたが、

ヨーロピアンツアーのスペインオープンを2度開催しているヨーロッパを代表するゴルフコースです。

ジローナのホテルに前泊して、8時30分スタートで1時間前に到着。

スペインの北に位置している為に南部のコスタデルソルと比べると涼しく、自然豊かな小高い森林の中にあり避暑リゾート地という感じで、

車を降りると曇りということもあり少し肌寒かったです。

クラブハウスは洗練されていて、広いプロショップにはロゴグッズやゴルフ用品、ゴルフウエアが豊富で楽しめます。

この日は2サムかと思いきや、スターターから1名ジョイントでもいいか?と聞かれて承諾。

40歳ぐらいのシンガポールのお医者さんで、学会がバルセロナであり、プレーしに来たそうなのでかなりゴルフ好きなのでしょう。

男性陣は後ろから2番目の6104m6653Y)からで妻は5089m5547Y)からスタート。

コースは高低差がある丘陵地で、木々が多くホールをセパレートしていてフェアウェーが狭く感じ、池も多いのでプレッシャーがかかります。

コースコンディションはランキングが高いコースだけあり、グリーン、フェアウェーともに良く整備されています。

スペインゴルフを締めくくるラウンドなので気合を入れてスタート。

1、2番ホールは無難にボギーで、3番パー5はパーオンしましたが3パットボギー。グリーンは巨大で端に乗せると大変です。

4番の打ち下ろしパー4で右に引っかけて不運にも木の裏にくっついてしまい、連続の3パットでトリプルボギーでがっかり。

続く5番パー3は池を避けてグリーン右手前に置き、アプローチがなんとカップインしてくれてスペインラウンド初のバーディー!

OUTは私45で妻は46、お医者さんも堅実なゴルフでしたが4番ホールで右の林に打ち込みロストで8があり49でした。

INに入り12番パー5でパーオンし5mからバーディーが取れて、15番から3連続のパーもあり私は満足の41、

妻は13番のグリーン手前と後ろに池があるホールで2回池ポチャして8としてそれがひびいて51でホールアウト。

その後、レストランの屋外テラスでお医者さんもお誘いしコースを眺めながらランチ。気分が良かったので私が御馳走しました。(笑)

ソーグラスを意識した評判通りの戦略的で素晴らしいコースでしたので、次回はホテルも良さそうなので宿泊プレーでまた訪れたいと思います。

 

 

 

 第五章~バルセロナ~