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第二章 ~スペインゴルフ1~
アルカイデサリンクスゴルフリゾート
スペインの初ラウンドはアルカイデサリンクスゴルフリゾート。 スペインのコースランキングはそれほど上位ではありませんが、バルデラマ周辺で海の見えるコースをグーグルマップで探していると、 海岸線に位置していてジブラルタルが唯一見えるコースらしいのでここに決定。 コースの周辺は高級そうなコンドがたくさん建設中で、温暖なコスタデルソルの新興リゾート地を目指し開発しているのでしょう。 前日マラガでレンタカーをピックアップしてフエンヒローラまで走りましたが、左ハンドル右車線走行はハワイやアメリカで慣れていましたが、 マラガは大都会なので交通量が多くラウンドアバウトが2車線あり、ルールが分からずかなりビビりましたが勢いでクリア。 ホテルからゴルフコースまでは1時間程度の距離で10時30分スタートですが、やっとゴルフが出来る嬉しさで早いですが8時にチェックアウトし出発。 まだ薄暗く快晴で朝もやがかかっていてガーミンでコースの位置を入れていましたが視界不良の為コースの入口が分からず、 30分近く周辺をグルグル回り焦りましたが霧がはれてコースの看板を発見しスタート1時間前になんとか到着。 駐車場でゴルフシューズに履き替えようと、いつも入れているゴルフバッグのサイドポケットを開けるとなんとシューズがありません。(涙) せっかくのスペインゴルフなのにスニーカーでプレーなんて御免と、プロショップでチェックイン後にゴルフシューズを慌てて物色。 しかし、サイズは合ってもヨーロッパのシューズは日本人には横幅がきつく、悩んだ結果ゆるいよりはマシかときつめのアディダスシューズを購入。 結果的にはスペインの4ラウンドで左足の小指のツメが圧迫され真っ黒になり、半年は治りませんでした。(苦笑) いろいろありましたが気を取り直してドライビングレンジへ。前方は地中海の水平線が一面に広がりこのコースを選んで正解でした。 海へ向かってのショットは気持ち良く半袖&短パンでのびのびと練習をしてクラブハウスへ。 ヨーロッパらしくセンスの良いソファーやバーカウンターがあり、ジャケットを着たメンバー達が雑談していて良い雰囲気。 テラスでコーヒーを飲んでいるとスターターに呼ばれて、平日の為かプレーヤーは少なく乗用カートの2サムプレー。 使用ティーはフルバックを避けて私は後ろから2番目の5582m(6104Y)のジェントルマン、妻は5006m(5474Y)のレディースから。 スペインはメートル表示のみなので毎ショットでヤードへの換算が面倒ですが(1m=約1.09Y)慣れれば問題ありません。 コースは高低差があり、谷越えや池、クリークが効果的に配置され難易度を高めています。 海岸線に作られていてほぼ全ホールから地中海が望め、ジブラルタルが多くのホールで見えるので爽快なリゾートゴルフが楽しめます。 1番ホールはパーオンしましたが昨晩雨が降ったのでグリーンが重く3パットのボギー発進。 3番ホールでも3パットしましたが4番まではすべてパーオンして絶好調です。 5番ホールから海に近づき急激な打ち下ろしのパー5、サード地点にクリークが横ぎり前の組は大苦戦していましたが絶景ホールです。 OUTは前の組のプレー待ちが続きましたが、海を眺め気候が良いのでリラックスしたプレーで私40、妻は49。 10番グリーンがいちばんジブラルタルに近く、海がすぐ脇なのでテンションが上がりますがガードバンカーに嵌り唯一のダボでガッカリ。 その後は気を取り直してシーサイドコースを満喫し、INは私42、妻は46でホールアウト。 大満足のスペインファーストラウンドになりこのコースを大変気に入ったのでまた是非プレーしたいのですが、 スペインの2009年に起こった住宅バブルの崩壊で、ここのリゾート開発がとん挫してコースが荒廃しないかとても心配です。
タリファ観光
ゴルフの後は車で40分のイベリア半島最南端にあるタリファまでドライブ。 スペインの高速道路は制限速度が120kmが基本で、まだ新しいからか舗装がきれいなのでとても走りやすい。 オートマ車指定の為に普段は髙くて借りない高級クラスのBMWワゴンタイプのレンタカーだったのでドライブは快適です。 海岸線にはゴルフコースから見えたジブラルタルが大きく見えてきてまた感動、 ジブラルタルは地中海と大西洋を繋ぐジブラルタル海峡から至近にある突き出た半島で良港があり地中海の戦略的な要衝、 スペインの王位継承戦争の結果1713年のユトレヒト条約によりイギリス領になりイギリス軍が駐留しています。 人や車が使う一般道を飛行機が離発着するヨーロツパ一危険な空港や、自由港のため免税価格で買えるショップとイギリスらしいパブなどがあり、 TVの旅番組で見て行ってみたかったのですが今回はタリファを優先したのでまたの機会に。 ちなみにジブラルタルロックをロゴマークにしているジブラルタル生命保険は、古くからあるイギリス資本の保険会社だと思っていましたが、 2000年に経営破たんをした協栄生命保険をプルデンシャルアメリカ本社が事業継承して、 プルデンシャルのシンボルマークをグループの一員と分かるよう社名とロゴマークに採用したそうです。 平坦なサンロケやアルヘシラスの街を抜けると上り坂になり、数多くの風力発電のプロペラしかない長く荒涼とした丘の道を進んでいくと、 どうしても見てみたかったアフリカ大陸が地中海の先に鮮明に見えてきました。 アメリカ旅行のドライブ用に作った、私の青春時代に好んで聴いた80年代のビルボードチャート上位を集めた6枚組のCDを、 けっこうヨーロッパのアーティストの曲も多いので今回も持参、TOTOのアフリカという曲をこのタイミングに合わせてかけ気分を盛り上げました。 タリファからアフリカのモロッコまでジブラルタル海峡の一番短い所だと14km、「とうとうアフリカのすぐ近くまで来てしまったねえ」と2人苦笑い。 丘を下るとタリファのネーム表示があり市街地へ、街中は城壁跡が多く残っていて建物も少なくローカル感があります。 タリファは風の岬と呼ばれていて、陸側が山に囲まれているため風が一年中を通して強く吹き西の海岸線には砂丘があり、 砂浜では2000年あたりからこの地で流行っているカイトサーフィンを楽しむ人々がたくさんいました。 タリファの名物はマグロ料理で地中海や大西洋で獲れる新鮮なマグロを出すレストランがたくさんあり、実はタリファ観光をする決めてはこれ。 腹ペコなのでまずは海の近くで一番良さそうな店構えのレストランへ入り、15時過ぎで店内は客が少なくお薦めを店員に聞いてオーダー。 やはりマグロは日本人の口にはとても合う、料理はどれもとても美味しく妻はビールも飲めて最高に満足そうでした。 その後、海岸沿いにある無料の駐車場に車を止めて辺りを散策、海鳥が軽快に飛行して鳴き声が響きわたり心地良い気分。 最南端にあるタリファ島へ向かう細い道路の左右は穏やかな水面の地中海と白波を立てる大西洋、これを同時に見られる絶景スポットでした。 大西洋側の砂浜には素朴なビーチハウスがあり、テラスでビールを飲みながらのんびりと海を眺めていたらいつまでも居られそうです。 地中海側には保存状態が良くメインの観光地になっているグスマン城があり、中には入りませんでしたが雰囲気がありとても絵になります。 その脇には厳重なフェンスに囲まれたフェリー乗り場があり、モロッコのタンジェ行きが出ていて1時間でアフリカに行けます。 ひょっとして例の黒人軍団もこれに乗って出稼ぎに来たのかな?アフリカへ手軽に行けそうなので私も乗ってみたくなりました。
極上のサンライズ
アルカイデサリンクスゴルフリゾート内には数か所ホテルがありますが、一番コースに近く値段も手ごろなヴィラタイプをチョイスしてここで2泊。 タリファでマグロ料理をたくさん食べたのでそれほど食欲はなく、晩ごはんは日本から持参したカップきつねうどんの出番です。 我が家の海外ゴルフ旅行のマストアイテムで、他にパスタ&レトルトソースもあり、食べ慣れない料理に疲れた胃を落ちつかせてくれます。 スペインに来て6日目ということもあり、かつおだしのつゆとお揚げがたまらなく美味しくて顔がほころびます。 シャワーを浴びてガーデンに面したルーフトップテラスに出て、星空を仰ぎながらミハスで買ったガラピニャーダをつまみにビールは贅沢な時間。 翌朝は昨日に引き続きコスタデルソルらしく雲一つない快晴、例によってそそくさと日の出前に起きて妻を起こしてコーヒーを持ってゴルフコースへ。 10番ホール脇に来ると、ハワイも含め今まで見たゴルフコースのサンライズではピカイチのロケーション、 コースの奥に広がる地中海の水平線から昇る太陽、そして朝日を浴びて浮かび上がる幻想的なジブラルタルロックは極上の絵になる風景です。 脇にある大邸宅ではいつもこの素晴らしい景色を楽しんでいるのかと思うと、羨望に近いやきもちを妬いてしまいました。 それにしても、ゴルフコースのサンライズとサンセットは実に美しい。 陽の光によりフェアウェイが朱色に彩られ起伏が陰影により鮮明になり、ラフや木々の緑色の濃淡が絵画のように良いアクセントで、 時間と共にその表情が移り変わっていく、ゴルファーならいつまで見ていても飽きのこない最高のひと時です。 大満足した後はゴルフコースのクラブハウスに行き、テラスで地中海とコースを眺めながらの朝食。 私の大好きなアイスコーヒーはスペイン語ではカフェコンイエロと言い、熱いコーヒーとともに氷入りのグラスが運ばれてきて自分で完成させます。 スペインの店で出されるホットコーヒーはカフェソロ、深煎りで濃厚なほとんどエスプレッソなのでアイスコーヒーで飲むのが飲みやすいです。 オムレツとクラブハウスサンドをそれぞれオーダーし、上質なリゾートホテルのようなパーフェクトの食事を美味しく頂きました。 郊外にあり静かで新しいアルカイデサリンクスゴルフリゾートは、マウイ島カパルアリゾートのような雰囲気がある素敵な場所です。
バルデラマ
スペインの2ラウンド目は今回のゴルフ旅行のハイライト、ヨーロッパのオーガスタと呼ばれるバルデラマ。 WGCやヨーロピアンツアーをTVで見ていつかプレーしたいと思い、50歳のお祝いにやっと訪れることが出来ました。 コース設計はロバートトレントジョーンズシニアで1975年に一般的なコースとして開場、 1985年に実業家のハイメオルティスパティーノがコースを取得して、ロバートトレントジョーンズシニアにリデザインさせコースを再整備し、 ヘンリーコットンをクラブプロに迎えてスペインNO.1の有名コースになりました。 ゴルフマガジンの2020年世界ベストコースランキングで100位、イギリスとスコットランドを除くヨーロッパで4位、スペインでは堂々1位。 1997年には欧州大陸初のライダーカップ、タイガーが優勝したWGC、そして毎年ヨーロピアンツアーが開催される ヨーロッパを代表する名門ゴルフコースです。 アルカイデサリンクスゴルフリゾートから車で10分程度、周囲にはサンロケやソトグランデの有名コースもありスペインゴルフの集積地です。 閑静な高級住宅地を進むと小さいお洒落な看板が現れて、ウエルカムトゥバルデラマと書いてあり顔がほころぶ素敵なお出迎え。 メンバーコースですが13時からのスタート枠をビジターに開放していて、13時45分スタート枠を取っていましたが早々2時間前には到着。 格式を感じる豪華なエントランスで早くもテンションはマックス、駐車場にはロールスロイスなどの高級車が数多く停まっていて流石名門。 そして、コース内には各国の国旗に混じって日の丸が掲揚されていて、私達を暖かく出迎えてくれました。 上品なプロショップにはロゴグッズがたくさんあり2人で曝買い、友人達へのお土産もここで全て調達できて大満足。 時間があるのでクラブハウス内を散策、レストランに行くとライダーカップやここで開催された試合の優勝者の写真が飾られていてまた感動。 その後、広々とした芝から打てるプラクティスレンジで気分良く練習、昨日のアルカイデサで82だけあり引き続き絶好調です。 パッティング練習も念入りにしていざ1番ホールへ。 アイルランドから来たご夫婦とのジョイントで、我々と同じ歳ぐらいですがご主人は180cmはあり飛びそうです。 使用ティーはどうするか聞かれたので同じく後ろから2番目の5921m(6454Y)のチャンピオンシップからと答えると、 スターターが寄ってきて難しいので前のティーが良いのでは?と言われましたがハンディキャップ証明書を見せ納得してもらいました。(笑) 妻は4874m(5313Y)のレディースから。我々は乗用カートでしたがあちらは手引きカート、ヨーロッパらしいですが体力温存は大事です。 コースはブナ科の樹木やオリーブの木の枝がフェアウェイにせり出す林間コースと、 ワイドに開けているなだらかな丘陵コースが組み合わさり、手入れが行き届いていてコースコンディションはパーフェクト。 早めのグリーンと絨毯のようなフェアウェイ、粘り気のある深いラフ、本当にオーガスタを思わせる絵になる美しいコースです。 スターターが見つめていたのでティーショットはかなり緊張しましたが、無事フェアウェイへ飛んでくれてほっとひと安心。 スターターが言っていたようにコースは難しく、木の枝が邪魔をしガードバンカーも巧みに配置されていてパーオンせずボギーばかり。 6番パー3で寄せワンしてやっとパーが取れましたが、次のハンディキャップ1の距離の長い7番パー4でラフに嵌りまくりダボ。 OUTは私44で苦戦しましたが妻は46と調子が良さそう。アイルランドのご夫妻も同じくらいのスコアなので良いリズムでラウンド出来ます。 INに入り気合を入れ直して10番パー4で初のパーオンのパー。12番パー3でもピンハイ5mにつけてバーディー逃しのパーで良いムード。 このコースは内陸の高台にあり、11番のグリーンから唯一海が遠くに見えます。 15番パー3で左へ曲げて高台のラフへ、幅のないグリーンで大ピンチでしたが、ピッチショットが上手く決まりボギーであがれて大満足。 続く16番パー4でパーを取り気分良くシグネチャーホールの17番パー5へ。 このホールのグリーンは傾斜がきつく、手前のラフも傾斜があり刈り込まれ池に落ちてしまい、大会では数々のドラマを繰り広げてきました。 気合が入りすぎてティーショットを右傾斜のラフに入れて、2オンチャレンジは断念。(まあ距離的にフェアウェイからでも難しいでしょうが・・・笑) セカンドショットはうまく打ててグリーン手前130Y。そこからピン奥7mにパーオンさせて、下りの痺れるバーディーパットは惜しくも外れてパー。 良い思い出が出来てINは私は大満足の40、妻は疲れたのか少し崩れて51でホールアウト。 折角なのでレストランの屋外テラスでコースを眺めながら妻はビール、ドライバーの私はバレンシアオレンジジュースを飲みしばし休憩。 ジョイントしたご夫妻も来たので合流し、聞くとご主人の誕生日のお祝いにバルデラマをプレーしに来たそうです。 優しくゆっくりした英語で話してくれて楽しくゴルフ談義、アイルランドのコースの素晴らしさを熱く語っていて本場リンクスへの憧れが募りました。 やはりバルデラマは想像通りの美しくて素晴らしい最高のコースだったので、またきっと訪れたいと心に思いました。
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